薪ストーブ写真

燃焼方式について

燃焼方式について

大きく分けて3つ、分類すると4つの燃焼方式がある

薪ストーブの燃焼方式には、大きく分けると「触媒方式」か「非触媒方式」または「両方」の3つあり、そのなかで分類していくとさらに以下の4つの燃焼方式があります。
<触媒方式>・キャタリティック燃焼
・薪ストーブの操作に不安を感じる方にお勧め
・揺らぐ炎を楽しみたい方にお勧め
<非触媒方式>・リーンバーン燃焼 ・クリーンバーン燃焼
・住宅街にお住まいの方にお勧め
・エコな暮らしをしたい方にお勧め
・薪ストーブを主暖房にお考えの方にお勧め
<触媒方式&非触媒方式>・フレックスバーン燃焼
・燃焼効率を重視したい方にお勧め
・長時間使用したい方にお勧め
どの燃焼方式でも、薪が燃える一次燃焼のあとに不燃焼ガスを再び燃焼し、クリーンな排気を実現します。また薪の低燃費化もはかっています。
そのことから、燃焼方式の違いで性能が大きく変わるということはありませんが、やはり煙の量や操作性、メンテナンス方法には違いが出るので、燃焼方式も含めてどの薪ストーブが自分に合うかを検討してみてください。

<触媒方式>キャタリティック燃焼

焚き付け材料の写真

触媒(キャタリティックコンバスター)を通す燃焼方式で、排気が最もクリーン!

かつて自動車の排気ガスは大気汚染の元凶といわれていました。しかし排気ガス低減を促す触媒装置によって画期的な効果を上げています。
ダッチウエストは、この触媒(キャタリティックコンバスター)を薪ストーブの排出ガス低減のために世界で初めて採用しました。
燃焼室で燃えた薪の排出ガスは、一時燃焼の段階では低温燃焼のために不燃焼ガスが発生します。ですが、この不燃焼ガスを触媒(キャタリティックコンバスター)に通過させることによって、不純物の90%も再燃焼させ、煙がきれいになります
そればかりでなく、バッフル板による従来の二次燃焼方式に比べ50%以上も高い熱量を取り出し、25%もの燃料節約を実現します。
触媒方式(キャタリティック燃焼方式)の最大の特徴は、低温から高温までフルレンジでクリーン燃焼を実現している点です。就寝時に燃焼を弱くしても、高効率な熱量確保とクリーンな排気能力を維持し、目が覚めても薪ストーブが部屋中を暖めてくれています

フェデラルコンベクション写真

触媒方式の薪ストーブ

●ダッチウエスト
・フェデラルコンベクションヒーター
・セコイア
●バーモントキャスティングス
アンコール
ディファイアント

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焚き付け材料の写真

触媒が従来のセラミック製からステンレス製へ

触媒(キャタリティックコンバスター)がセラミック製からステンレス製に変更され、表面にプラチナやパラジウムなどをコーティングすることにより、通常600℃以上にならないと燃えない未燃焼ガスを、なんと220℃から再燃焼が開始されるようになりました。
表面にコーティングされたパラジウムは常温でも電磁波(遠赤外線)を放出していますが、熱エネルギーとの相乗効果で強力な温熱効果が得られます。
これは生育電磁波といわれ、細胞の活性化、血流の回復等身体の芯から暖かさが感じられます。また、炎症疾患や慢性疾患にも効果があるといわれています。

焚き付け材料の写真

ステンレス製の触媒(キャタリティックコンバスター)になった利点

  1. 従来のセラミック製触媒より再燃焼開始温度が約40℃低下。(220℃から再燃焼開始)
  2. ステンレスは熱伝導率が高いため、再燃焼開始温度への到達が早くすぐに暖まる。これにより燃費もさらに向上
  3. ハニカム構造がより強固になり、耐久性が向上。(18,000時間の使用テスト後も、触媒効果の劣化はごく僅か)
  4. 目詰まりが少なくメンテナンス性に優れている
  5. ※ 従来品とサイズが同じで、完全な互換性があります。

キャタリティックコンバスター

触媒効果がパワーアップ。ステンレス製になったことから、耐久性も向上しました。※インテラムガスケットは別売りです
¥26,000(税別)〜

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革グローブ

インテラムガスケット

キャタリティックコンバスターのまわりに取り付けられていて、コンバスターホルダーとのすき間から出る煙を阻止します。
¥2,300(税別)〜

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<非触媒方式>リーンバーン燃焼

リーンバーン燃焼のイメージ写真

燃費重視の高いコストパフォーマンスが魅力!

リーンバーン燃焼とは、自動車エンジンなどに採用されている希薄燃焼システムのことで、通常より少ない薪で多くの熱を長時間得ることのできるシステムです。
触媒(キャタリティックコンバスター)を使わずに触媒方式に次ぐ燃焼効率を発揮します。触媒を使わないので、触媒を交換する手間はかからず、比較的新しい燃焼方式です。

通常の燃焼は、薪から発生する可燃ガス(燃料)1に対して空気が14の割合で燃えます。 これに対して、リーンバーン燃焼では空気が20~25の割合で燃えるように設計されています。
つまり、燃焼用の空気を多く採り入れて熱効率を高め、それによって燃料(薪)消費を低く抑えます。さらに、完全燃焼に近づくために排出ガスもクリーンとなります。

エンライトは、高温度燃焼に耐える耐火セラミックの採用と、空気の乱流・撹拌を起こさせるシューリフラクトリーの搭載により、着火しやすく燃焼状態も非常に安定しています。
また、エンライトにはセラミックファイバー製の再燃焼ボックスが燃焼室後部に組み込まれていて、可燃ガスが複雑な経路を通りながら高温空気と混ざり合い再燃焼され、クリーンな空気となって大気へ排出されます。

リーンバーン燃焼方式の薪ストーブ写真

リーンバーン燃焼方式の薪ストーブ(エンライト)

●ダッチウエスト
エンライト

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<非触媒方式>クリーンバーン燃焼方式

焚き付け材料の写真

シンプルな操作性で、着火、安定燃焼、メンテナンスが簡単!

クリーンバーン燃焼方式は、一つの燃焼室内で一次燃焼と二次燃焼を行うシンプルな構造で、再燃焼室をもたないため排気を煙突へ直行させるバイパスダンパーも必要なく、運転はいたって簡単です。
現在では、世界の高性能薪ストーブメーカーのほとんどがクリーンバーン燃焼を採用しています。
その理由は、メンテナンスさえしっかりとしていれば、クリーンな排気を何年たっても保ち続けるという点です。
さらに、エアーコントロールバーだけで簡単に操作できるものが多く、構造がシンプルというメリットもこのクリーンバーン燃焼の大きな特徴です。

燃焼室上部に設置されたバッフル板(熱が逃げるのを防止する板)の付近に二次燃焼を促進するための新鮮な空気を放出して、二次燃焼させることで完全燃焼(クリーンバーン)を促します。
構造のシンプルさは、壊れにくさにもつながります。
堅牢に作られている弊社のクリーンバーン燃焼モデルの薪ストーブは、いずれも着火、安定燃焼、メンテナンスが簡単であるため、初心者からベテランの方まで幅広くお使いいただいております。

クリーンバーン方式の薪ストーブ写真

クリーンバーン方式の薪ストーブ

●クアドラファイア
・エクスプローラー
・ディスカバリー
●バーモントキャスティングス
アスペンC3

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<ハイブリッド方式>フレックスバーン燃焼

フレックスバーンの写真

触媒方式と非触媒方式のMIX方式!

フレックスバーン燃焼方式とは、クリーンな排気を実現する触媒方式と、シンプルで操作が簡単な非触媒方式の特徴を合わせた燃焼方式です。
触媒なしでも使用できますが、搭載することで低燃焼時の効率は15%も高まります(触媒は標準搭載されています)。
3度の燃焼がつくり出す空気の流れが燃焼効率を高めクリーンな排気はもちろんのこと、薪のエネルギーを最大限まで引き出します。

フレックスバーンの写真

3度の燃焼で薪エネルギーを極限まで活かし薪の節約に!

①スタートアップ(ストーブの運転開始時)
・バイパスダンパーを開きます。
・一次燃焼が始まり、新鮮な空気が補給されます。

②二次燃焼
・ストーブと煙突が十分に熱くなったところで、ダンパーを閉じて、煙を強制的に二次燃焼室に送り込みます。
新鮮な空気が燃焼ガスに送られ、ガスの二次燃焼を誘発させます。

③三次燃焼
・二次燃焼で燃え切らなかった未燃焼ガスを触媒に通すことで完全に燃焼させます。その結果、燃焼効率がさらに高まり、クリーンな排気にします。
・触媒を通すことで、未燃焼ガスは通常よりも低い温度帯で燃焼させることができます。その結果、燃焼時間を伸ばせ、薪の節約ができます

フレックスバーン方式の薪ストーブ写真

フレックスバーン方式の薪ストーブ

●バーモントキャスティングス
・ダントレス
・イントレピッド

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